eKクロススペースのパッケージオプション

 三菱自動車は、国内向け車両のメーカーオプションを減らし、生産、販売効率を高める。マイナーチェンジなどのタイミングに併せて販売構成比が低いオプションの組み合わせなどを廃止し、長期在庫になりがちな車種を削減する。ユーザーの細かな要望にはディーラーオプションで対応するほか、人気のオプションをそろえたパッケージ商品を増やしていく。類別区分ベースでの種類を人気車に絞ることで、コスト削減を図る。

 メーカーオプションの数は、ユーザーの細かなニーズに対応する目的で増加傾向にあったが、生産効率を高める上では障害になっていた。車種全体に占める構成比が1~2%程度にとどまるオプションもあり、生産効率の低下とコストアップの要因にもなっていた。すでに一部の車種では、オプション数の削減を進めており、従来の3分の1程度まで絞るケースもあるとみられる。

 販売現場での業務効率化も見込む。新車販売時に選択できるオプションの数が多いほど、商談が長期化することも少なくなかった。特に、ここ数年は先進運転支援システム(ADAS)の普及で機能説明などが複雑化しており、新車販売の現場では商談の工数削減を課題に挙げる販売店も多い。構成比の高いオプションや仕様に絞ることで、ディーラーにとっても効率的な仕入れや長期在庫の削減などにつなげることができる。

 三菱自が7月に発表した2022年度までの新中期経営計画では、固定費を20%以上削減するなどの構造改革を進める方針を示している。こうした中、国内向け車両のオプションラインアップでも「選択と集中」を進めて利益率の向上を図り、伸び悩む国内事業の立て直しを急ぐ。