ブリヂストンは16日、乗用車用タイヤを生産するフランスのべチューン工場(パ・ド・カレー県)を閉鎖すると発表した。関係者と今後協議を進め、2021年4月以降の閉鎖を予定する。同工場は主に18㌅未満の低インチタイヤを生産しているが、近年は高インチタイヤに需要がシフトしており、生産能力が余剰気味だった。生産の最適化を図るために今回の閉鎖を決めた。

 べチューン工場の日産能力は約1万7千本で、従業員は863人。受注分はイタリアやスペインなど他の欧州工場に生産を移管する。同工場の閉鎖で、ブリヂストンの欧州地域のタイヤ工場は7工場となる。

 同社は生産拠点の再編を進めており、今回の工場閉鎖もその一環で実施する。8月には南アフリカのポートエリザベス(PE)工場の閉鎖も発表した。