シェアカーが配置されたアオイエ門前仲町

 カーシェアリングサービス「エニカ」を運営するDeNA SOMPOモビリティ(DSM、中島宏社長、東京都渋谷区)は9日、都内のシェアハウス2カ所に「エニカオフィシャルシェアカー」を設置すると発表した。集合住宅の余った駐車場を活用することで、遊休資産の活用と入居者や近隣住民の利便性向上につなげる。

 シェアハウス運営「アオイエ」の物件に、DSMが用意したレンタカー登録の車両を配置した。エニカで主に提供する個人車両のカーシェアリングと違い無人での受け渡しが可能で、1時間から利用できる。入居者には配置した車両を一定時間利用できるクーポンを配布するため、シェアハウスの付加価値向上や利便性向上にもつながるという。

 エニカオフィシャルシェアカーは、同社が用意したレンタカー登録の車両で、19年8月から運用をスタートした。駐車場オーナーが車両管理などを担うことで一定時間を無償で利用できるようにするなどし、63台が登録されている。今後は、東京23区内のシェアハウスや集合住宅にも導入を呼びかけ、シェアカー登録台数の拡大につなげる。