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 トヨタ自動車グループで自動運転などの先行開発を手がけるトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント(TRI―AD、ジェームス・カフナーCEO)は10日、投資ファンド「ウーブン・キャピタル」を2021年1月に設立すると発表した。自動運転やスマートシティ領域などの革新的技術を開発する企業に投資し、同時期に設立するウーブン・プラネット・ホールディングス(HD)の事業成長につなげる。運用総額は8億㌦(約879億円)で運用期間は10年。

 ウーブン・キャピタルは、来年1月に設立する持ち株会社ウーブン・プラネットHDの傘下に入る。投資対象は自動運転やスマートシティのほか、人工知能やデータアナリティクス、コネクティビティなど。

 TRIが17年に設立した、アーリーステージの企業を投資対象とするベンチャーキャピタル(VC)「トヨタAIベンチャーズ」の投資案件も引き継ぐほか、他のVCファンドにも投資する。