NTNは、2030年に電動車の駆動用モーター向け高速深溝玉軸受けで25億円の売上高を目指すと発表した。オイル潤滑用軸受けが、モーターの発熱を抑える冷却効果が大きいことから販売が拡大している。オイル潤滑用軸受けは、回転性能を示すdmn(ピッチ円径×回転速度)値で150万の高速回転に対応する。今後も電動車の販売拡大が見込まれる中で、モーターの小型・軽量化につながる軸受けを拡販する。

  同製品は、材料の見直しで保持器の強度を高めた。また、保持器と転動体が直接触れるポケット部の形状を工夫したことで、遠心力の変形を最小化して高速回転に対応する。グリース潤滑用として開発したが、オイル潤滑環境下での適用も可能で、オイル潤滑向けでの量産納入が広がっている。