トヨタ自動車は4日、「GRヤリス」を発売した。同社元町工場(愛知県豊田市)の専用ラインで生産する。月販1100台を見込む。16日に発売記念オンラインイベントも「ユーチューブ」公式チャンネルで開く予定だ。

 新たに排気量1・6㍑直列3気筒ターボエンジン(272馬力)や6速MT(手動変速機)、多板クラッチによる前後駆動可変システム4WD「GR―FOUR」などを開発した。ベースモデル「RZ」、1・5㍑エンジンに10速パドルシフト付きCVT(無段変速機)を搭載した量販グレード「RS」、競技車のベースモデルとして使える「RC」の3グレードを用意し、RZには高性能版「ハイパフォーマンス」も設定した。車両のほか、内外装や機能部品を中心に「GRパーツ」も用意する。

 車両価格(消費税込み)はRSが265万円、RZが396万~456万円、RCが330万円。サブスクリプション(定額利用)サービス「KINTOワン」でも提供する。

 オンラインイベントでは開発の狙いや専用ライン「GRファクトリー」を紹介するほか、〝モリゾウ〟こと豊田章男社長によるGRヤリスの走りを仮想現実(VR)で同乗体験する企画も用意する。