キースのイメージ

 極東開発工業は、ごみ収集車の安全支援システム「KIES(キース)」を発売した。バックカメラ兼用の高性能カメラを搭載し、独自のAI(人工知能)画像認識技術で人を検知する。危険エリアへの侵入を検知すると積込装置の動作を止める。安全支援システムの搭載で、積込装置に人が巻き込まれる事故を防止する。

 キースでは、積込装置付近を危険エリアと設定し、手や足などが侵入した際に積込装置の動作が自動停止する。周囲の環境や明るさによる影響も少なく、作業場所や時間を問わず使用できる。また、収集物で手足が隠れている場合でも、頭の位置などから手足の位置を想定して危険エリアに侵入しているかを判断する。複数の人を同時に検知することも可能。

 キースが作動し、積込装置が停止した日時や画像の履歴を保存できる。また、同社の車両管理システム「K―DASS(ケーダス)」との連携も可能で、キースが作動した日時や位置情報などを車両管理者に通知し、安全管理として利用してもらうことを想定する。

 販売価格は38万円(希望小売価格、消費税抜き)。新車オプションとして販売する。