いすゞ自動車は1日、タイで生産する小型ピックアップトラック「D―MAX」を豪州に輸出し、販売を開始したと発表した。豪州を皮切りに欧州などにも順次輸出先を拡大していく。販売地域を広げ、中期経営計画で掲げる「LCV(小型商用車)事業の強靭化」を加速させる。

 タイで生産するD―MAXは2019年10月、8年振りに全面改良した。これまでのゼネラル・モーターズ(GM)との共同開発からいすゞの単体開発車となった。

 D―MAXは生産国のタイのみならず、子会社「いすゞ・モータース・インターナショナル・オペレーションズ・タイランド」を通じて約100カ国以上に輸出、累計210万台を販売している。新型車は豪州を皮切りに輸出を広げていく方針だ。