日本ペイントホールディングス(HD)は、従来の地域戦略から事業領域を主軸においたビジネス展開を加速する。自動車用塗料は中国市場をターゲットにし自動車メーカー向けビジネスの拡大を進め、建設用など汎用塗料については企業買収を含めた事業成長を目指す。このほど行ったアジア事業に関するオンライン会見で田中正明取締役会長代表執行役社長兼CEOが言及した。

 日本ペイントHDはシンガポールの塗料大手ウットラムグループに入り、アジア地域での塗料事業を強化する。ウットラム子会社となることで将来の成長につながる強固な財務基盤を整え、今後は攻めの経営を展開していく。

 田中社長兼CEOは「これまでは地域を意識したやり方を行ってきた。今後は事業軸で物事を考えていく」と強調。汎用塗料については最も成長率が高いと見て「世界でどこに買収の機会があるのか、成長があるか拾っていく」(同)考えだ。

 自動車用塗料については「重要な事業と認識している。コロナ禍で世界の自動車産業は弱っているが、必ず回復する」と指摘。その上で、同事業の拡大においては中国市場を重要市場と位置付ける。「当社は中国で強いポートフォリオを持っている。中国をターゲットにして自動車メーカー向けビジネスを拡大する。そのための体制整備も進めていく」(同)方針だ。