歩行領域EVを活用して巡回する警備員

 セコムは26日、トヨタ自動車が開発中の「歩行領域EV(警備実証用モデル)」を巡回警備業務に活用した際の業務効率効果を発表した。沖縄県の大規模商業施設での検証を通じ、通常、警備員が歩いて行っている夜間の巡回警備に歩行領域EVを使うことで、巡回警備の時間を約3割短縮し、警備員の負荷軽減に有効であることを確認した。

 1月からセコムグループの契約先の沖縄県最大級の大規模商業施設「サンエー浦添西海岸パルコシティ」(敷地面積約8万5千平方㍍)の敷地内で、警備員の移動支援として同モビリティを導入し、駐車場や館内の巡回警備に使用した。活用範囲は私有地内のみに制限した。

 歩行領域EVは、EVの技術を活用して、人間が通常歩行するのとほとんど同じ場所を走行できるモビリティ。トヨタは将来的な市販化を視野にさまざまな地域で実証を行うとしている。