三菱自動車は1月22日、社長交代会見を開いた。4月1日付で社長兼COO(最高執行責任者)に就く岸浦恵介・執行役員コーポレート企画本部長は「一番の経営課題は、既存の強力なOEM(完成車メーカー)に加えて、技術力と商品力、コスト競争力が高い中国勢と世界でどう戦うかだ」と語った。戦い方については社内でも議論しているという。
さらにデジタル、人工知能(AI)の活用も挙げた。「われわれの体力に合った中で、いかに最新技術についていくか、対応の仕方が重要になる」と述べた。
自社の強みとしてはASEAN(アセアン、東南アジア諸国連合)に言及。「(現地で作っている)モデルは、アセアンをフックにしながら豪州や中南米、中東、日本にも投入している。利益を稼げる戦略車だ」と話した。
また、6月の定時株主総会後の取締役会を経て会長兼CEOに就く加藤隆雄社長兼CEOは「AIの進化、自動車のソフトウエア・ディファインド・ビークル(SDV)など、新たな技術が進化している。顧客や社員も若返り、世代交代する中、社長も新たな視点で物事を判断していくことが必要だ」と説明した。
岸浦氏は実務に直結する領域、加藤氏は協業などを含めた中長期的にわたる経営の領域と、それぞれ役割分担する。
同社は、主力のタイやインドネシアでは市況悪化により販売が低迷している。米国では追加関税が課されるなど、厳しい環境も続く。一方、国内やフィリピン、ベトナムなどではSUVを中心に販売は好調だ。
岸浦氏は名古屋大学経済学部卒業後、1993年4月に三菱自動車に入社。管理部門に加え、欧州、タイ、米国など海外に関わる業務を10年ほど経験。2025年4月に執行役員コーポレート企画本部長に就いた。




















