世界の新車市場が低迷する中で電動車の販売が堅調だ。ホンダは2020年上期(1~6月)の電動車の世界販売台数が前年実績を超えた。トヨタ自動車も北米と中国の主要2地域で前年を上回る台数を販売している。一方、欧州では、ともに約3割減少したが、これは環境規制の厳格化を背景に欧州自動車メーカー各社が補助金の対象となる電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の投入を加速したためだ。EVとPHVの市場自体は拡大したものの、日系メーカー2社が主力とするハイブリッド車(HV)は伸び悩んでいる格好だ。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、非電動車を含む1~6月の新車販売台数はトヨタが前年同期比21・2%減の377万1千台、ホンダが同27・8%減の188万1千台と大幅に減少した。これに対して、トヨタの電動車販売は同15・6%減にとどめ、ホンダは同1・8%増で、電動車が全体の販売台数を下支えした。

 両社ともに好調だったのは中国だ。特にホンダは同98・2%増の7万5700台と前年の2倍近い水準に増えた。19年に投入したコンパクトSUV「ブリーズ」、HVを新たに追加したミニバン「エリシオン」が好調で大幅に増加した。トヨタも「レビンHV」やレクサスが好調で中国をはじめとするアジア圏が約4%増加した。

 トヨタは北米も前年を上回った。最も販売台数が多かった電動車は「RAV4」のHVで、1~6月の販売台数は全体の約45%に当たる5万5千台を超えた。 

 HVを主軸としてきた両社だが、今後はEVやPHVの展開も本格化する。トヨタは今春、中国でレクサス「UX」やトヨタ「C―HR EV」のEVを投入。今後欧州でも発売し、21年前半には日本でも導入する。

 ホンダは19年11月に中国で「X―NV」を発売。今年8月に初の量産EV「ホンダe」のデリバリーを欧州で開始した。日本にも20年内に導入する予定だ。