マクセルは、夜間や悪天候下のカメラ映像を補正し、視認性を改善するアルゴリズムを開発したと発表した。人間の視覚特性をモデル化した理論を応用し、カメラ映像の色彩を強調させる補正などを施して視認性を高める。拡張現実(AR)技術を活用したヘッドアップディスプレー(HUD)などの映像表示装置に組み合わせ、2021年から順次市場投入する。

 カメラ映像の視認性を改善する画像処理と演色画像処理のアルゴリズムを開発した。画像処理アルゴリズムはハードウエアに実装する。これにより、演算で発生する遅延を大幅に低減し、60fps(1秒間に処理する静止画像数)のリアルタイム処理を実現。原理的に120fps以上の高速カメラの映像にも対応できるという。

 演色画像処理アルゴリズムは、カメラ映像を明るくするほか、色鮮やかに補正する。映像全体を一律に補正する技術とは違い、画像の領域ごとの特徴に応じて補正し、色成分を復元することで高い視認性を実現する。車載カメラ映像では、歩行者や道路標識など運転に必要な情報を見やすくする。

 同社は演色画像処理技術をコア技術に位置付け、HUDなどと組み合わせる。加えて、監視システムやサイネージシステムなどへの展開も見込む。