スバルは20日、新型「レヴォーグ」の先行予約を開始すると発表した。3D高精度地図データを使い高速道路で高度運転支援を実現するシステム「アイサイトX(エックス)」搭載グレードを新たに追加し、設定価格を35万円高に抑えた。全グレードでコネクテッドサービスを提供するほか、新開発のパワートレインを採用するなど商品力を引き上げた。通常モデルの価格は280万~330万円台(消費税抜き)。「GT」「GT-H」「STI Sport」の3グレード設定で、それぞれにアイサイトX搭載グレードを設定する。

 アイサイトXは、準天頂衛星からの情報と3D高精度地図データを利用することにより、高速道路で運転支援を行う。スバル初の自動運転レベル2(部分自動運転)にあたる渋滞時ハンズオフアシスト(時速約50㌔㍍以下)のほか、一般道でも作動するドライバー異常時対応システム、アクティブレーンチェンジアシストなどの機能を盛り込んだ。

 一方、広角化した新ステレオカメラなどを採用した「新世代アイサイト」を全車標準装備し、緊急時の操舵制御や交差点での衝突回避性能の向上など安全性を高めた。

 スバルとして国内初のコネクテッドサービス「スバルスターリンク」を全グレードで提供する。事故時の自動通報や機能保持に必要な情報を無線通信で更新する(OTA)機能などを備える。

 エンジンは新開発の1・8㍑水平対向直噴ターボを採用し、トランスミッションも部品刷新により性能を向上した。スバルグローバルプラットフォームの採用などにより走りの質感を高めた。

 22日に同社公式ユーチューブチャンネルで、オンラインイベントを開催する。詳細な価格設定などは10月15日に発表する予定。