中国汽車工業協会が11日に発表した7月の新車販売台数は、前年同月比16・4%増の211万2千台と、4月から4カ月連続でプラスとなった。新型コロナウイルス感染拡大によって影響を受けた新車販売の回復基調が鮮明になっている。同協会によると、政府のインフラプロジェクト加速による商用車需要の増加や補助金の効果だという。ただ、今後の政策の動向次第で消費が弱まる可能性があるとも指摘した。

 中国の新車販売台数は、5月(同14・5%増)から3カ月連続で2桁成長を維持している。乗用車は同8・5%増の166万5千台で3カ月連続のプラスとなり、SUVなどがけん引した。商用車は同59・4%増の44万7千台で大型トラックを中心に需要が拡大した。新エネルギー車(NEV)の販売は同19・3%増の9万8千台。電気自動車(EV)は同24・2%の7万8千台、プラグインハイブリッド車(PHV)は同2・7%増の1万9千台だった。

 1~7月累計の新車販売台数は、前年同期比12・7%減の1236万5千台となった。