「Beyond AI研究推進機構」が目指すエコシステム

 東京大学とソフトバンク、ソフトバンクグループ、ヤフーは、人工知能(AI)の研究機関「Beyond AI 研究推進機構」を設立し、7月30日に共同研究を始めたと発表した。少ないデータから高精度予測モデルを自動構築する研究など10件の研究テーマを決定した。今後研究成果をもとに、10年間で10件の事業化と3件の新学術分野を創造するなどの目標を設定。ソフトバンクが作る50人規模の「事業化推進チーム」と連携し、初期段階から事業化を見据えた活動を進める。

 東京大学とソフトバンクは昨年12月、AIの研究所を共同で設けると発表した。ソフトバンクらが10年間で最大200億円を研究費用などに拠出する。医療・ヘルスケアやスマートシティ、MaaS(サービスとしてのモビリティ)などの分野で、大学と企業のジョイントベンチャーを迅速に設立できるように経済産業省が策定したしたCIP制度を活用して積極的な事業化を目指している。