トヨタ・モビリティ基金(TMF)は5日、高齢ドライバー向けのウェブサイトを公開したと発表した。運転能力の自己診断や注意点、免許返納までの流れ、代わりの移動手段など、高齢ドライバー本人や家族に役立つ情報を掲載している。

 国内の交通事故死者数は減少しているが、75歳以上の高齢ドライバーが起こす免許人口あたりの事故件数は75歳未満に比べて2・4倍と高い上に横ばいが続いている。今後も高齢ドライバーは増える見通しで、免許の返納をしやすくしたり、後付けのペダル踏み間違い時加速抑制装置を開発するなど、官民で対策を急いでいる。TMFとしても、高齢ドライバーや家族の関心事や不安、疑問を解消する参考情報を集めて公開することで、高齢ドライバーによる事故を防ぎたい考えだ。