スバルは4日、2021年3月期通期の営業利益が前年同期比62・0%減の800億円と、黒字を確保する見通しだと発表した。売上高は同13・3%減の2兆9千億円で、2期ぶりの減収・減益を予想する。新型コロナウイルスの収束時期は見通せないものの、主力の米国市場を中心に下期にかけて自動車販売が一定水準まで回復する前提のもと、世界販売台数は20年3月期実績比で12・9%減の90万台を計画する。

 米国市場の20年暦年の全需は1400万~1450万台レベルを想定する。スバルは米国販売台数として、前年比85%の水準にあたる59万~60万台を目指し「全需に負けないレベルでしっかりついていく」(中村知美社長)考え。シェアは5%を狙う。20年4~6月期連結業績は売上高が2期ぶりの減収。営業損益は、09年4~6月期以来11年ぶりの赤字となった。第2四半期で営業損益の黒字化を目指す。