グループPSAジャパン(アンジェロ・シモーネ社長、東京都目黒区)は29日、DSオートモビルから初となる電気自動車(EV)「DS3 クロスバック E―TENSE(イーテンス)」を発売したと発表した。

 ガソリン仕様のコンパクトSUV「DS3 クロスバック」をベースに、100㌔㍗(136馬力)を発生するモーターと、急速充電規格「チャデモ」に対応する50㌔㍗時のバッテリーを組み合わせた。フォーミュラEで培った電動化技術「イーテンス」により、航続距離は最長320㌔㍍(WLTPモード)に達する。EVならではの大きな発進トルクと、スポーツ・ノーマル・エコの3つのドライブモードにより、あらゆる走行環境で高い挙動と優れた運転感覚を訴求する。

 プラットフォームには、グループPSAの新世代B/Cセグメントプラットフォーム「CMP(コンパクト・モジュラー・プラットフォーム)」のEV版「eCMP」を初採用。効率的なバッテリー配置により、優れた居住空間やクラス最大級となる約350㍑のラゲッジスペースなど、ガソリン仕様と同等のパッケージングを実現した。

 価格は「グランシック」がガソリン仕様の同グレードより118万円高の534万円(消費税込み)。バッテリー寿命は8年または16万㌔㍍を保証する。