日野自動車は29日に発表した2021年3月期通期連結業績予想で、営業利益20億円の黒字を確保する見通しを発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による販売面への影響は大きいものの、固定費の圧縮や原価低減努力により黒字化を維持する。

 経常利益、当期純利益は未定とした。「ピンチをチャンスに変え、きめ細かく顧客の稼働を支え販売拡大のオポチュニティにつなげる」(中根健人取締役・専務役員)方針。

 20年度のグローバル販売台数は前年度比21・0%減の14万2500台を見込む。日本は第2四半期を底とし5万9千台を想定。海外はインドネシアをはじめアジアを中心に新型コロナの長期化影響により、当初の9万1千台から7500台少ない8万3500台に下方修正した。

 20年4~6月期決算は2期連続の減収で、営業損益は09年4~6月期以来の営業赤字となった。