水島製作所

 三菱自動車は28日、水島製作所(岡山県倉敷市)に約80億円を投じ、軽自動車の電気自動車(EV)を生産する製造ラインを新設すると発表した。8月に着工し、日産自動車と共同開発を進める軽EVの生産に使用する。27日には固定費削減の一環でパジェロ製造(岐阜県坂祝町)の閉鎖を発表したばかり。「選択」と「集中」を加速し、早期に事業を成長軌道に戻していく考えだ。

 水島製作所に駆動用バッテリーの組み立て設備と検査設備を新設するほか、駆動用バッテリーケースの内製化に伴うプレス溶接組み立て・塗装設備やEV用プラットフォームの生産に対応するためのラインを増設する。投資額の一部は日産が負担するほか、岡山県の補助金も活用する。共同開発する軽EVの具体的な市場投入時期は非公表だが、日産は遅くとも2023年度までに投入する計画を掲げている。