三菱自動車は27日、2021年3月期通期連結業績の最終損益が3600億円の赤字になる見通しを発表した。構造改革費用を含む特別損失を2200億円計上したことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大による新車販売の落ち込みなどから通期業績では2期連続の最終赤字となる見込み。新型コロナによる自動車販売への影響は第1四半期を底に、下期に向け徐々に回復しつつあるとし、20年度末には19年度末程度まで戻ると見る。

 2020年4~6月期連結業績は、2期連続の減収となった。期中の新車販売は新型コロナの感染拡大の影響もあり、全地域でマイナスとなった。

 収益では、台数・車種構成の変動で535億円の減益要因があり、営業損益は533億円の営業赤字となった。当期損益は減損損失1159億円を計上し、4期ぶりの赤字となった。新型コロナ感染症関連損失は20億7100万円だった。