セーフティレポート

 日野自動車は27日、テレマティクスサービス「ヒノコネクト」の機能を向上させたと発表した。ドライバーの運転状況をレポート化して安全運転指導に活用できる「セーフティレポート」機能を追加したほか、燃費レポートを自動作成する「エコツリーレポート」の過去データ閲覧機能を強化した。コネクテッド機能を活用したサービスを充実させ、事業者の最適な運行管理を支援する。

 新たに追加したセーフティレポートは、速度域ごとの車間距離、急発進や急減速などの車速データ、前方不注意を警告するドライバーモニターの状況などをまとめることができる。過去1年分の推移を確認でき、きめ細やかな安全運転指導に役立てる。エコツリーレポートは、事業者から要望が多かった過去1年分の燃費データを閲覧できるようにした。エクセル形式のため、集計分析やグリーン経営等の申請書類への記載にも活用できる。

 ヒノコネクトは2017年以降「プロフィア」「レンジャー」「セレガ」に加え、19年からは「デュトロ」も対応し、通信機能を搭載した車両は8万台を超えている。サービス開始以来、機能の充実も図っており、19年7月には整備スケジュール管理機能を追加した。

 25年までの中期経営ビジョンでは、ヒノコネクトによる運行管理サービスや予防整備などでトータルサポートを加速していく方針を掲げている。