マツダは22日、日本、タイ、メキシコで続けてきた生産調整を終了し、8月はコロナ禍以前の生産体制に戻すと発表した。国内では、残業や休日出勤のほか、コロナ禍で操業を停止した際の振替出勤も実施する。9月までの需要見通しなどを踏まえ、生産調整の終了を決めた。

 宇品工場、防府工場は7月に昼夜の2勤体制を再開。さらに8月からは生産調整開始前と同等水準の残業生産を開始するほか、土曜日2日間は休日出勤、土曜日1日間は振替出勤とする。9月以降も同様の生産体制を継続する方針だが、新型コロナウイルスの感染状況や出荷先の需要動向を注視し、柔軟に対応するという。マツダは4月以降に国内外で生産調整が本格化、4~7月の累計生産台数はグローバルで前年比25万台、国内で21万台減少する見通しだ。