トヨタ自動車は17日、新型「ハリアー」が先月17日の発売後1カ月で約4万5千台を受注したと発表した。月販目標(3100台)の1年分を超える水準だ。足もとの納期は最長5カ月に達しており、高岡工場(愛知県豊田市)で増産を急ぐ。

 ハリアーは、レクサス「RX」の導入後も当初予定を変更して国内販売を続けた人気SUVで、保有台数の多さと5月からの全系列併売が受注を押し上げたようだ。先月8日に発売した「RAV4プラグインハイブリッド」もすでに3千台以上の受注を集め、駆動用電池の生産が追いつかないため受注を見合わせている。

 ハリアーの人気色は「プレシャスブラックパール」「ホワイトパールクリスタルシャイン」で、ともに受注の4割ずつを占めた。メーカーオプション品では、車両を上から見たような映像を表示する「パノラミックビューモニター」が約75%、トヨタ車初の「調光パノラマルーフ」が約30%(ともにZ、Zレザーパッケージ用)の人気が高かった。

 ハリアーは「カムリ」「RAV4」、レクサス「ES」などに用いるGA―Kプラットフォームを使う。パワートレインは、2㍑直列4気筒エンジン+ダイレクトシフトCVT(無段変速機)とハイブリッド(2・5㍑直4+THSⅡ)を用意した。

 トヨタはこのほか、小型SUV「ヤリスクロス」やレクサス「IS」、最新の運転支援技術を搭載した「LS」、燃料電池車「ミライ」の次期モデルなどを年内に相次ぎ発売する予定だ。