ダイハツ工業は10日、新型軽クロスオーバー「タフト」の受注台数が発売1カ月で月販目標台数(4千台)の4・5倍となる約1万8千台に達したと発表した。新型コロナウイルスの影響によって新車需要が低迷する中での発売となったが、人気カテゴリーに満を持して投入した新型車とあって、昨年7月に発売した「タント」を上回る倍率の受注を獲得した。

 受注の内訳は、ターボ車が40%だった。4WD比率は25%となり、同社の軽乗用車平均(2019年実績)の16%に比べて高い水準となった。力強い印象を与えるフロントグリルなどをセットにしたディーラーオプション「メッキパック」の装着率は約5割となった。

 注文者の傾向は男女比が半々となり、年齢層も偏りがなく「幅広い層のお客さまに選んでもらっている」(広報)という。月販目標を上回る受注を獲得し、現在の納期は約2カ月となっている。

 タフトは、新型コロナによって積極的な販促活動が制約される中でも既納客を中心に受注台数を伸ばしてきた。今後はコロナ第2波を警戒しつつも、他銘の新規客の獲得に向けた販促活動を7月下旬にも本格化し、SUVの需要期である夏に向けて受注の山場をつくる考えだ。