日本自動車販売協会連合会(自販連、加藤和夫会長)が10日に発表した2020年上期(1~6月)の中古車登録台数は、前年同期比4・8%減の188万1500台だった。上期として前年を下回ったのは3年連続。1978年の統計開始以来、過去最低の水準だった。消費税増税や新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令などで、来店客数が落ち込んだことなどが響いた。

 車種別では、乗用車が同5・9%減の164万253台。2年ぶりに前年を下回った。上期としては下から2番目の台数水準だった。内訳は、普通乗用車が同4・8%減の91万9269台で、6年ぶりのマイナスだった。小型乗用車は同7・4%減の72万984台で、過去最低だった。

 貨物車は同2・9%増の19万5381台で、3年ぶりに前年を上回った。内訳は、普通貨物車が同2・4%増の8万4786台で、2年ぶりに増加した。小型貨物車が同3・3%増の11万595台で、3年ぶりに増加した。台数水準としては下から3番目。

 6月単月の中古車登録台数は、前年同月比6・1%増の32万7368台で、9カ月ぶりに前年を上回った。5月末に緊急事態宣言が解除され、中古車の小売活動が本格的に再開したことなどが影響した。

 車種別では、乗用車が同5・8%増の28万3405台で、9カ月ぶりに前年を上回った。内訳は、普通乗用車が同7・6%増の16万3302台と5カ月ぶりのプラスとなった。6月としては上から3番目の水準だった。小型乗用車は同3・5%増の12万103台で、9カ月ぶりにプラスに転じた。貨物車は同9・1%増の3万5814台で2カ月ぶりに増えた。バスは同11・0%減の889台で、6月としては過去最低の水準だった。