トヨタモビリティサービス(TMS、村上秀一社長、東京都中央区)は、レンタサイクルサービス「ちかチャリ」で、無人貸し渡しで対応する実証実験を1日から都内で開始した。新型コロナウイルス感染症対策の一環として、非対面でのサービス提供も展開することで、利用者の利便性向上を図った。地元住民をはじめビジネス客や観光客の利用を見込み、地域活性化にもつなげたい考え。

 実証実験は、従来使用しているヤマハ発動機の電動アシスト自転車「パス・ウィズ」に、KDDI製の予約システムとデバイスを装着して行う。24時間365日、任意の時間帯にサービスを利用できる。実施拠点は、中目黒山手通り店ポート(東京都目黒区)と西新橋2丁目ポート(同港区)の2拠点。それぞれの拠点は、トヨタレンタカーの店舗にも近く、レンタカー利用客のワンマイルニーズにも応えることができる。

 利用料金は、通常30分130円、24時間1100円。8月31日までのキャンペーン期間中は30分65円、24時間550円(いずれも消費税込み)とする。会員登録が必要。車両の予約は公式ホームページから行える。返却は借りた拠点でのみ受け付ける。年中無休のロードサポートや定期的な除菌作業も実施する。

 「時間を気にせず簡単に利用したい」「人と接触せずに、借したり、返却したい」などのユーザーの要望に応えた。新型コロナウイルス感染症対策の一環として、同社が提供する中古車リースサービスや通勤アシストレンタカーに続く取り組みとして位置付けている。