GSユアサは、車載用リチウムイオン電池「EHW4S」がトヨタ自動車のハイブリッドシステムに初めて採用されたと発表した。トヨタが17日発売した新型「ハリアー」のハイブリッドモデルに搭載する。EHW4Sはホンダと共同出資するブルーエナジー(水谷真久社長、京都市南区)が製造する。

 同社がホンダ以外のメーカーに供給するのは今回が初めてとなる。

 EHW4Sは、低抵抗化技術の採用で入出力特性を従来品と同等とした上で、ハイブリッドシステムに求められるエネルギー量の最適化などを行うことで、従来比10%以上の軽量化と20%以上の小型化を実現しているという。

 ブルーエナジーは2009年にハイブリッド車(HV)用のリチウムイオン電池の開発、製造、販売会社として設立された。出資比率はGSユアサが51%、ホンダが49%となる。これまでにHV120万台以上に電池を供給してきた実績を持つ。