グランマックスカーゴ

 ダイハツ工業は22日、インドネシアで生産・販売している「グランマックス」を日本市場に導入すると発表した。これまで国内向けでは「タウンエース」としてトヨタ自動車にOEM(相手先ブランドによる生産)供給していたが、1㌧クラスの商用車市場は底堅いと判断し、ダイハツの販売店にも取り扱い店舗を拡充する。9月4日に販売を開始する。ダイハツが海外で生産する商用車を日本で発売するのは初めて。トヨタも同日、タウンエースをマイナーチェンジして発売する。

 インドネシアのアストラ・ダイハツ・モーターが生産し、現地でグランマックス「ミニバス」、「ピックアップ」として販売しているモデルを日本向けに改良した上で、同「カーゴ」「トラック」として発売する。1・5㍑の新型エンジン「2NR―VE」を搭載し、燃費性能とトルクフルな走りを両立するほか、予防安全機能「スマートアシスト」も採用し、安全性を高める。ダイハツが国内で販売する小型商用車は、2004年に販売を終了した「ハイゼットグランカーゴ」以来、16年ぶりとなる。

 価格(消費税込み)はカーゴが197万5千円から、トラックが178万7千円から。販売目標は両モデル合計で100台。一方、トヨタはバンで700台、トラックで300台の販売を見込んでおり、トヨタグループ全体で小型商用車の需要喚起を図る。