昨年11月に行われたレースの様子

 東京都三宅島三宅村(櫻田昭正村長)と三宅島スポーツ振興会(井澤幸男理事長)は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、年内に開催予定だったバイクレース「WERIDE三宅島エンデューロレース」と「親子サマーキャンプ」を中止すると発表した。村営の診療所が一つしかなく、感染が疑われた際に検査・治療を行うための本土医療機関への移送手段が限られていることや、村民の高齢化が進んでいる現状などから止む無く開催中止の決断に踏み切った。

 同レースは、2000年の噴火で被災した三宅島の復興と観光振興を目的に毎年開催しており、今回で11回目を迎える予定だった。レースは活火山「雄山」の溶岩帯など三宅島の大自然を活用したコースで、近年は国内だけでなく海外からの参戦者も増加していた。開催中止にあたって、同振興会は「新型コロナウイルス感染症が落ち着いた際には、三宅島の自然を満喫していただける充実したイベント内容となるよう引き続き企画していく」とコメントした。