自工会の豊田会長

 日本自動車工業会(自工会)の豊田章男会長と英国自動車工業会(SMMT)のジョージ・ギレスピー会長は9日、日英間の自由貿易協定(FTA)締結に向けた交渉を開始することを受け、「歓迎する」との共同声明を出した。

 英国がEU(欧州連合)を離脱したことで、今年末までの移行期間終了後は日英間で日EU経済連携協定(EPA)に基づく関税の優遇措置を受けられなくなる。そのため、EPAの条件に基づく新たな日英FTAの締結が「日英両国の経済的繁栄に大きく資する」とコメントした。

 自工会のまとめによると2019年度(4月~20年3月)の英国への四輪車輸出台数は19万7900台で欧州向け輸出の約2割を占める。