5月の外国メーカー車の新規登録台数は、前年同月比46・4%減の1万2522台となり、2カ月連続で過去最大の落ち込みとなった。新型コロナウイルス感染拡大によって全国でディーラーの営業活動が進まなかった影響が出た。

 日本自動車輸入組合(JAIA、ティル・シェア理事長)が4日発表した。前年同月比でマイナスとなるのは8カ月連続で、下落幅が40%を超えるのは1988年の統計開始以降で初めて。過去最低だった4月の36・9%減を10㌽近く上回った。

 過去最大の落ち込みとなった要因についてJAIAでは、前年同月が5月としては過去3番目の高水準だったことも影響しているとした上で、「通常の営業活動が行えなかったことが最も響いた」としている。

 生産工場が停止した影響については、一部の車種で在庫不足となるケースも出ているものの、販売全体に占める割合は限定的とみられる。

 ブランド別では、メルセデス・ベンツが同40・7%減の2694台で63カ月連続の首位。続くBMWが同53・9%減の1706台、フォルクスワーゲンが同57・4%減の1605台。5月の過去最高台数を更新したのはフェラーリとスカニアの2ブランドにとどまった。

 日本メーカーの逆輸入車も含めた輸入車総台数は同45・0%減の1万4809台と8カ月連続で減少した。