国内の二輪車販売が堅調に推移している。日本自動車工業会が29日に発表した4月の国内出荷台数は前年同月比11・4%減の2万5569台だった。7・3%増加した3月と比べると減少したものの、新型コロナウイルスの影響で4月に販売が約3割減少した四輪車と比較すると落ち幅が少ない。

 4、5月は緊急事態宣言の影響で販売店への来店数が減少しているが、密を避けるためのパーソナルモビリティとして二輪車の価値が再認識されている模様だ。ヤマハ発動機の日髙祥博社長は「2、3月あたりと比べて4月は落ち着いたが受注は好調だ。特に東京都、名古屋市、大阪府などでは今後もコミューターが増えると期待している」と見通しを示す。

 車種別の内訳は原付第1種が同6・9%減の1万175台、第2種は同18・2%減の7470台、軽二輪車は同1・6%減の5373台、小型二輪車は同23・4%減の2551台だった。