日産自動車は29日、カーシェアリングサービス「e―シェアモビ」に平日限定の定額利用プランを6月1日に導入すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大によって増加する自動車で通勤をしたい人や車内でテレワークをしたい人のニーズに応える。1日3千円でカーシェアを利用できるようになる。

 全国のステーションに配備する「リーフ」「ノート」「セレナ」が定額で利用できるようになる。通常、月額料金なしのプランでノートを使用する場合、24時間パックで9600円の料金が発生するが、費用を約3分の1に抑えられる。

 同時に新型コロナの感染防止に向けた支援策として期間限定で実施していた一部無償化サービスも当面継続すると発表した。生活維持のための外出や医療従事者らに役立ててもらうため、5月中に利用料金を1回当たり1600円分(1~2時間程度)割り引くキャンペーンを実施したが、6月1日以降も続ける。日産によると、無償化サービスの効果もあり、「5月の利用件数や新規会員数が通常の約3倍に伸びた」という。