マレリは27日、新型コロナウイルスの影響に伴う事業環境の悪化に備えるため1300億円を調達すると発表した。同社の筆頭株主で米投資ファンドのKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)や国内の大手銀行から追加資金を確保する。

 同社の生産部門はコロナ禍により「取引先の生産状況に合わせて稼働や従業員のシフトを調整している」(広報)などの影響が出ている。今回の資金調達によって、新型コロナウイルスによる一時的な悪影響に耐えることができるとみており、先行き不透明な市場環境下で長期的な財務健全性を確保することで、技術開発と事業地域の拡大に向けた投資計画を継続していく。