モビリティテクノロジーズ(中島宏社長、東京都千代田区)は26日、タクシー配車アプリ「MOV(モブ)」に流しのタクシー利用でも移動中に運賃の支払い手続きを完了できる新たな決済機能をスタートしたと発表した。まずは宮城、神奈川など5県の対象タクシーに導入し、順次ほかのエリアにも広げる。8月には1万5千台が利用可能になる予定だ。

 車内に専用タブレット端末を設置したタクシーが対象。ドライバーへの支払いは不要で、乗客は目的地に到着後すぐに降車できる。これまでは同アプリによる配車を利用した場合に限り、降車時の支払いとレシート受け取りが不要になる「ネット決済」を利用できた。タクシー乗り場などからの乗車でもアプリによる決済を利用可能にすることで、ユーザーの利便性向上につなげる。

 支払い手続きは、タブレットに表示された2次元バーコードをスマホで読み取る方法に加え、スマホとタブレットを近づけるだけ=写真=で利用できる独自機能も搭載した。タブレットから発信される音声トリガーをスマートフォンで受信する仕組みを採用し、揺れる車内でも特別な操作を行わずに利用できるという。