二輪車オークションを手掛けるビーディーエス(BDS、加藤丈児社長、千葉県柏市)グループは、「医療関係者バイク無料レンタル支援サービス」を開始した。新型コロナウイルス感染拡大防止に向け、医療現場で従事する医師、看護師などを対象に、通勤用として原付1種・2種バイクの合計50台を無料で貸し出している。CSR(企業の社会的責務)の一環で、コロナ禍の最前線で奮闘する医療関係者を支援するのが狙い。

 物流企業などを加えたBDSグループ4社と会員組織のBDS柏の杜友の会(長谷川俊幸会長)との共同プロジェクトとして展開する。新型コロナウイルスの感染拡大が予断を許さない状況で、医療現場で従事する医師、看護師らに加え、薬剤師、保健師、技師、医療事務関係者に支援サービスの対象を広げている。

 利用期間は最大で9カ月間で、通勤手段としてバイクを無料で貸し出す。密接、密集、密閉の「3密」を避ける交通手段としてバイク利用に対する関心が集まっている。そうした中、オークション企業が50台もの車両を無償貸与するのは全国でも珍しい取り組み。

 対象となるのは関東近県のエリアで、利用希望者は同社のウェブサイトを通じて申し込む仕組み。自賠責保険、任意保険に加入済みのバイクを用意するため、車両受け渡し後すぐに使用できるのも特徴だ。