三菱自動車の水島製作所(岡山県倉敷市)は、自社生産したフェイスシールドを6月末までに岡山県や倉敷市、総社市などに約1万個を寄贈する。12日に量産を開始し、20日に生産が完了した製品の一部の寄贈を開始した。自動車生産で培った技術を生かし、防護用具が不足する医療現場を支援する。

 フェイスシールドは同製作所内に設けた特設製造ラインで製造する。3Dプリンターは使用せず、地元企業から提供されたシールド用樹脂やスポンジ、ゴムなどの材料をもとに工場の従業員が組み立てる。

 フェイスシールドは、県や両市のほか、岡山県医師会や倉敷中央病院などの医療機関、近隣自治体、教育機関にも提供する予定。三菱自は同製作所のほか、岡崎製作所やパジェロ製造でもフェイスシールドを生産し、地元の自治体や医療機関に提供している。