高瀬社長がプロジェクトリーダーとなって開発した。快適なテレワーク環境を提供する
オフィスでの利用も
アームレスト付きとなしの2タイプを用意する
多様な調整機構を備える
ブリッド 高瀬嶺生社長

 自動車用スポーツシートなどを製造・販売するブリッド(高瀬嶺生社長、愛知県東海市)が、ホームチェアの提案に乗り出している。交換用スポーツシートを家庭やオフィスなどで使用できるアタッチメントを発売したことで、まずは新型コロナウイルスの影響で増えているテレワークを快適に過ごせる屋内用スポーツシートを訴求する。コロナ禍はアフターパーツ関連企業にも及び各社とも苦しい事業環境にある。その中でも同社は今後、日本中で浸透していく新たな生活様式をスポーツシートで支えていく。

 同社は4月1日から、これまで発売したさまざまなブリッドシートを家庭やオフィスなどで使用するためのアタッチメント「マルチキャスタープロ」を発売した。高瀬社長が自らプロジェクトリーダーを務め、「長く使える本物のシートチェアとして機能にこだわって開発した」(高瀬社長)製品となっている。

 アタッチメントはアルミ製の大径ベースがしっかりと支える。先端にはガタつきのないサイレントキャスター、最適な高さ調整が行える専用ガススプリング、3方向に調整可能な3Dアジャスタブルアームレストを搭載するなど、細部にわたり高瀬社長のこだわりが詰まった製品となっている。

 ラインアップはアームレスト「付き」と「なし」の2タイプを用意。組み合わせるブリッドシートは歴代の商品が取り付け可能だ。

 同社のスポーツシートは「長距離、長時間優しく座れるスポーツシートをテーマに開発したラインアップを多く充実させている」(高瀬社長)のが特徴。

 モータースポーツで鍛え上げた技術とノウハウ、日本人の体形に合わせ人間工学を駆使した高いホールド性により、レーシングカーやチューニングカーはもとより、近年はトラックや商用車、キャンピングカーでも装着するケースが増えている。

 1981年の創業以来、スポーツシートにこだわって商品開発を続けてきた同社の強みを、今後はホームチェアにも展開していく。目下、コロナ禍の影響を受けて日本中で増えているテレワーク向けチェアとしての提案を積極化していく方針だ。

 テレワークでは食卓用の椅子を使用するケースがあるが、長時間の着座は腰への負担が大きい。このため「快適な座り心地を求めるビジネスパーソンが増え、新規需要として、家庭で使用するオフィスチェアの需要が出ている」(高瀬社長)状況だという。こうした新たなニーズに対しマルチキャスタープロを活用したブリッドシートを提案する。

 厚生労働省は5月4日、新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を公表した。この中では働き方の新しいスタイルとしてテレワークを推奨しており、働き方改革も含めて在宅勤務が定着していく可能性は高い。

 これまでブリッドシートは、コンマ一秒を競う熾烈なモータースポーツという環境下でドライバーの命を守ってきた。今後はレース活動のみならず、家庭や仕事、レジャーなどにおける日本人の新たな日常生活を「座る」という側面からサポートしていく。

◇人間工学を駆使したホールド性

 コロナ禍に伴う在宅勤務により長時間の着座で腰痛を訴える人が増えている。これまで家庭で長時間に渡って着座してビジネスワークをすることがなかったので、椅子の大切さを実感する人が増えているようだ。

 当社では長距離、長時間優しく座れるスポーツシートをテーマに開発したラインアップを多く充実させている。トラックや商用車、キャンピングカーで多くのお客様から評価いただいている座り心地と身体全体を包み込む人間工学を駆使したホールド性は多くの人に受け入れられると信じている。長時間の着座、緊張した姿勢で行なうゲーミングチェアとしても幅広く対応している。

 新たに開発したマルチキャスタープロは、ドライブで長時間座っていても疲れにくい当社のシートを屋内用チェアとして使うための提案だ。マルチキャスタープロにブリッドシートをセットして完成するブリッドシートチェアはテレワークにも最適な特別な一脚になると考えている。