JVCケンウッドの宮本昌俊取締役専務執行役員最高財務責任者 (CFO)は20日、2020年3月期決算説明会で、タイ工場(ナコーンラーチャシーマー県)において5月末から約1カ月間、生産調整を行うと明らかにした。同工場では主にドライブレコーダーを製造する。新型コロナウイルスの影響で需要が萎んでおり、供給量を調整する。

 稼働調整は、一時休業も含めて検討する。7月以降の生産調整は「今のところ計画していない」(宮本CFO)。タイ工場は、同社のドライブレコーダーの主力工場にあたる。

 あおり運転に関する報道が増えたことで、ドライブレコーダーの引き合いは近年高まり続けている。しかし、コロナ禍による都市封鎖(ロックダウン)や景気の悪化で、今後需要が短期的に落ち込むことが想定される。供給量を調整することで、当面の需要減に対応する考え。