英国工場

 日産自動車は15日、スペイン工場の閉鎖や英工場でのルノー車生産の検討など生産体制の再編に関する一部報道を受けて「最終決定したものはない」とコメントを発表した。報道によると、生産能力を現在の700万台を2割減らし、固定費の削減につなげる考えという。生産体制の最適化などによる固定費削減策を盛り込んだ新中期計画は28日に発表する。

 日産自動車は19年7月にグローバルの年間生産能力を18年度の720万台から22年度までに660万台に引き下げる構造改革計画を発表。しかし、その時点で想定していた以上に業績は悪化し、昨年12月に発足した内田誠社長体制でさらなる固定費の削減に向けた検討を進めていた。