2020年4月の外国メーカー車の国内市場は過去最大の落ち込みとなった。日本自動車輸入組合(JAIA、上野金太郎社長)が発表した4月の外国メーカー車新規登録台数は1万1164台にとどまり、前年同月と比べて36・9%減少した。リーマンショック直後の08年11月を上回るマイナス幅で、新型コロナウイルスまん延の影響が輸入車販売を直撃した。

 新型コロナによる外出自粛によって新車販売店への客足が鈍ったほか、積極的な営業活動を自粛したことが、4月の新規登録台数に表れた。1988年の統計開始以降、外国メーカー車の新規登録が最も落ち込んだのは、リーマンショック後の2008年11月に記録した36・7%減。今年4月実績は、これを上回るマイナス幅となっており、消費税増税後の19年10月から続く市場低迷にコロナ禍が拍車をかけた格好だ。

 国内の新車市場全体を上回る減少となり、7%台半ばで推移していた登録車販売に占める外国メーカー車のシェアは6・5%に低下した。ブランド別トップのメルセデス・ベンツが前年同月比37・1%減の2288台にとどまったほか、ビー・エム・ダブリューが同41・1%減の1691台、フォルクスワーゲンが同28・6%減の1607台。アウディは、前年同月が4月として過去最高だった反動も加わり、同66・6%減の737台だった。過去最高台数だったのは、ランボルギーニとスカニアの2ブランドのみ。

 日本メーカーの逆輸入車も含めた輸入車総台数は同32・7%減の1万4290台と7カ月連続のマイナスだった。