FCAジャパン(ポンタス・へグストロム社長、東京都港区)は30日、新車登録から5カ月間支払いを繰り延べる新たな金融商品「スキップローン」を取り扱い全4ブランドで導入すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で景気の先行きが不透明な中、納車後も支払いを猶予するメリットを打ち出すことで、需要を取り込みたい考え。

 据え置き価格設定型のローンをベースに、ジャックスと共同開発し、1日から取り扱いを開始した。ジープ、フィアット、アバルトの全モデルとアルファロメオの通常モデルの購入に適用し、金利は1・9%と通常より低く抑えた。既納客向けにはさらに金利を下げて提供する。

 登録から初回支払いまでの5カ月間は金利も発生しない。同社では「新型コロナの感染拡大でマイカーでの移動が見直されている。クルマを手放している層の購入につなげたい」(広報)としている。