大正期に原動機付自転車が登場し、輸送の動力は人や馬から内燃機関へ大きく転換した。現在の自動車メーカーに連なる企業だけでなく、町工場から出発したさまざまな企業が自動車開発に参入し技術力を競った。日本の近代化や経済発展と歩調を同じくして展開した輸送用自動車開発の歴史は、オート三輪車に代わって小型四輪トラックが普及した1960年代に一つの曲がり角を迎え…