トヨタ自動車は15日、新型コロナウイルスの影響により、5月以降も国内で生産調整を続けると発表した。4月からの減産台数は約12万台になる計算だ。

 5月は、ダイハツ工業、日野自動車の生産委託先を含む完成車15工場28ラインで2日間の稼働日振り替えを行うとともに、レクサス車を生産する田原工場(愛知県田原市)など5工場9ラインでは月内に1~5日間、稼働を停める。また、田原工場のほか「ランクルプラド」などを生産する日野自動車羽村工場など3工場4ラインでは5、6月を1直生産とする。

 これとは別に、海外製部品の納入遅れが見込まれるため、人気SUV「RAV4」を生産する高岡工場(愛知県豊田市)、豊田自動織機の長草工場(愛知県大府市)の2工場3ラインを4月20日から3日間、停止する。

 これらの生産調整による減産台数は5月分で約7万9千台、4月の3日間で約5千台となり、合わせて約8万4千台にのぼる。

 トヨタは先月23日、新型コロナウイルスによる外出や営業制限などで需要が落ち込んでいるため、4月に5工場7ラインで稼働を調整し、主に海外販売車種を約3万6千台減産すると発表していた。需要が回復すれば挽回生産する可能性はあるが、これで累計の減産台数は約12万台になる。