スバルは15日、米完成車工場のスバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ(SIA)の停止期間を当初予定の4月17日から5月8日まで延期すると発表した。11日に再開する予定。新型コロナウイルスの感染拡大による北米の需要減と部品調達に影響が出ていることから、停止期間延長に踏み切る。生産停止による減産台数は5万8千台程度とみられる。

 SIAはスバルにとって米唯一の生産工場で、3月23日から稼働を停止している。4月1日の発表時点では20日に工場を再開する予定だった。5月8日まで延びたことで、稼働停止日数は34日間となる。米国工場の再開延期を発表するのは今回で3度目。

 2019年の米国生産実績は36万9千台で、1月に発表した20年生産計画は41万台。国内を合わせたグローバルでは110万台を計画していた。これに対し、新型コロナの影響による減産規模は国内外10万台規模となる見込み。