東洋紡は、新型コロナウイルスの検出・測定を最短60分以内にできる検出キットを開発したと発表した。遺伝子生成過程を省略することで、従来2時間半ほどかかっていた作業時間を半減できるという。福井県内にある敦賀工場で生産する。

 同社の検出キットでは、従来最大で2時間かかっていたウイルスから遺伝子を取り出す抽出工程を2~10分に短縮できる。PCR検査時間も試薬の配合の最適化を進めることで、半分の1時間弱で検出できるという。汎用的なリアルタイムPCR装置だけで検査が可能なため、新たに抽出装置を用意する手間を省いた。

 研究機関向けに販売する。価格は100回用で約9万円。