島津製作所は、「新型コロナウイルス検出試薬キット」を20日から発売すると発表した。手作業での抽出工程を省くことで、従来の半分の1時間で結果を判定することができるという。月産目標は10万検体分。まずは国内でのみ販売し、5月以降は海外輸出も見据え準備を進める。

 同社独自の「アンプダイレクト」技術を用いることで、DNAなどを抽出、生成しなくても生体飼料を反応液に直接添加できるようにした。試料の調製や加熱、検出までの全工程を約1時間で完了できる。作業者の誤操作による誤判定を防ぐため、反応液に増幅工程が正しく進んだことを確認するための参照成分を添加した。これにより「陽性、陰性一致率は100%」(同社)を実現した。

 価格は100検体分で22万5千円(消費税別)。