トヨタ自動車は11日、愛知県豊田市の本社地区で常駐勤務している30代の協力会社社員1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。トヨタグループでコロナウイルスへの感染が確認されたのは高岡工場(愛知県豊田市)の20代社員2人、元町工場(同)の20代社員1人、トヨタ自動車九州の30代社員に次いで4例目となり、事務系の職場では初めて。

今回、陽性が判明した協力会社社員が勤務していた職場については、PCR検査受診の報告を受けた4月8日時点で消毒を済ませ、念のため12日に再消毒を行う予定。また、この社員は3月27日を最後に出社しておらず、潜伏期間とされる2週間がすでに経過しているが、トヨタはこの社員ととくに接触が多かった10人を9日から13日まで自宅待機させ、経過を観察している。

トヨタは「地域住民の皆様、関係者の皆様に多大なご心配をおかけして心よりお詫び申し上げる。本件をトヨタの全事業所に関わる話として受け止め、他拠点においても従業員だけでなく、協力会社社員も含めた感染拡大防止に対する注意喚起と健康状態の確認を一層、細やかに進めていく」とのコメントを出した。